大根を干すということ
こんにちは、みなさん。
いかがお過ごしでしょうか?
イスラエルでもコロナの影響をもろに受けて、国中がロックダウン(封鎖)状態です。
特に過越の祭りの期間は移動が増えることを懸念して、先週1日だけ外出禁止となりました。
さぁ〜て。
家から出られないこの状況。
パリピなマサが落ち込んでやしないかとみなさん心配してくれているのでしょう!
では、ここでマサさんに独占インタビューしていきたいと思います。
りぽーた「マサさん、マサさん。コロナ影響で大変っすね〜家にこもっていないといけないみたいで。。。」
マサ「あ、うん?えーと、その〜。」
りぽーた「マサさんみたいなイスラエルにまで留学していて、社交性の塊のようなリア中にはこの生活耐えられないのでは!?」
マサ(なんかバカにされてる?)「え、いや〜僕この4ヶ月間論文ずっと書いてきたから、引きこもりは今に始まった話じゃないよ〜」
りぽーた「え!?そうなんですか!?でも、留学生ってもっとこう、きらびやかで、リア中で、いけすかないやつっすよね!普段どんな生活してるんすか?」
マサ(ちょっとムカつきながらも)「ん、まー確かに月一くらいで遠出したりしてたことはあったけど、ほとんど地味に研究したり、家でゆっくりしてるかくらいよ〜」
りぽーた「いやいやいや、家の中でも生産的なことしてたんでしょ!だから偽謙虚は嫌いなんですよ!」
マサ「いや本当っすよ〜暇すぎで窓の外で大根干してたくらい。」
りぽーた「ほ!?え、どゆこと!?」
マサ「しかたないな〜見せてやるか。」
りぽーた「あ、綺麗な景色じゃないですか〜しかもギターにおしゃれなポットまで写ってる。何?自慢したいの?」
マサ「ちゃうちゃうよく写真を見たまえ(地中海は確かに綺麗だけど)。」
りぽーた「ん?」
りぽーた「うーん?空が青くなっている?」
マサ「いや、それは写真の加工の問題。。。右上見てみ!」
りぽーた「なんじゃこりゃ〜〜〜〜〜!」
マサ「いや、だから大根干してるっていいましたやん。」
りぽーた「変人?」
マサ「だから見せんのいややってん。」
りぽーた「なにやってん?」
マサ「いや、なんか態度でかなったな。これはな、たくあん作ってんねん。自炊しとるから新しい味開拓したいやん!たくあん売ってないやん!作るしかないやん!しゃーないやん!もう一連の作業工程書いたるわ!」
りぽーた「なんでそうなる!?」
マサ「ま〜まずは干した大根を取り出しますよね。」
りぽーた(つっこみ流すなや)
りぽーた「それにしてもいびつな大根やな。。。」
マサ「しゃーないやん!イスラエルにはこんな大根しか売ってへんねん!売ってるだけで感謝し!」
りぽーた「お、おう。。。そうなんか。なんかマサも大変やねんな。ちなみにたくあんってどうやって作るん?」
マサ「コメントちょっと適当なん気になるけど、基本的に酢、砂糖、塩、大根を袋に入れて待つだけや!このレシピ参考にさせてもらったから、リンク貼っとく。https://cookpad.com/recipe/2570586
りぽーた「案外簡単やねんな。。。大根1キロに砂糖200gか。ほうほう」
マサ「そうそうそう、あ、でも、聞いて、うち量りがないんよ。」
りぽーた「それやったら大根量られへんやん。」
マサ「やと思うやろ。ま、でも、ここが天才のちゃうとこやわ。」
りぽーた「ぬあんじゃこりゃ〜〜〜!」
マサ「お前はいちいちリアクションがでかい。。。落ち着け少年。」
りぽーた「いやいやいや。なにこれ?」
マサ「君にもわかるように説明したるわ。これは米1キロと大根を天秤にかけて大根を量ったんや。どや。」
りぽーた「お前よくそれで工科大学受かったな。。。」
マサ「失敬な。」
りぽーた「本当に大学院生なのか?」
マサ「もちろんだ。現に統計の授業も99点で終わらせた。これがその時の実験だ。名付けて『みかんの重さを量る実験』!統計学的に見て、電子量りでみかんを量ることと、百均で買ったバネに袋を吊るし、その中にみかんを入れた時のバネの伸び具合でみかんを量ることに違いはあるのか!という難問を検証したのだよ。」
りぽーた「それでいいのか工科大学。。。」
マサ「検証の結果電子量りの方が良いとわかったぞ!」
りぽーた「やる前からわかるだろ。」
マサ「マサのすごさもわかったわけだし、さー、話をたくあんに戻すぞ。先ほどの材料を全て入れて冷蔵庫で保管するわけだ。」
りぽーた「これがたくあんになるのか?」
マサ「そうなのだよ!砂糖や塩が大根の中の水を引き出していい感じになるのだよ!ちなみに出来上がった時の写真はない!」
りぽーた「ないのかよ!」
マサ「そしてあんまり美味しくなかった。」
りぽーた「おい!今までの時間!」
てなわけでこんなのがマサの日常であります。
自己紹介の記事でも書きましたが、ふっつーなんですよ。
いやむしろちょー地味。
落ち込むくらい地味。
つらいし、寂しくもなります。
この生活が7年ほど異国の地で続いているわけですから。
でも、この寂しさとめんどーだけど向き合っていくと、大切なものに変わっていきます。
一人ぼっちで誕生日を迎えたり、誰にも関心を持たれていないなって感じる時。
そういう人たちの気持ちがわかります。
一人で知らない環境に投げ込まれるきつさもわかります。
「なにうじうじしてんだ!」
なんていうことできないんですよね。。。
僕が一番うじうじしてたし。
だって怖いもんね。。
この同情する心がないと、いろんな人の心を傷つけてしまう。
だから、難しいけど、ゆっくりとしっかりと今日という日常を生きていきたい。
僕にはそんな道を通る力さえないけれど、いつも神様が支えてくれるから。
かっこいいこと言ってみた。
みんなが通る暗い道も、神様と共に歩めるように。
絶望に浸っている人が、神様に出会えますように。