生イスラエル

なぜにイスラエル?いや、ほんとなんでイスラエル?自分でもわからんことだらけのイスラエル留学生活奮闘記。

Jesus Trail その3

こんにちはみなさん!

今過去の記事とか振り返ってて、よくあんなに書けてたな〜と感心しておりました。

(そんなに書いてない)

なんであんなに書けたのかと考えてみる。

そして、なぜブログの創作意欲が今みなぎっているのかと考えてみる。

 

あ、暇だから。

 

いや、3年前は本当に孤独プラス暇でブログかけたんだな〜と。

今は、修士課程を終わらせたいけど、コロナのせいで学校が閉まっているので終われない状態。

なので、することがない。

することないので、過去のブログを見返していたら、Jesus Trailの記事がほったらしに。

 

Jesus Trailとはナザレからカペナウムまであるハイキングトレイルです。

風景がとても綺麗で、イエス様のガリラヤ時代の活動範囲を肌で感じることができます。

過去の記事はこちらから:

raw.hatenablog.com

 

raw.hatenablog.com

 

前回はヒッティーンの角という、十字軍の戦いがあったところまで書きました。

これからは旅のクライマックス、

アルベル

まで歩いていきます。

 

では行ってみよ〜〜!

 クファル・ゼイティーム(オリーブ村)

ヒッティーンの角からグネグネと丘を下っていくと(赤線)、クファル・ゼイティームの周りを回ることになります。

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クファルはヘブライ語

ちなみにカペナウムはもともとヘブライ語で、

クファル・ナホム

ナホムの村

または

慰めの村

ではないかといわれております。

 

ゼイティームはオリーブですね^^

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オリーブ村。

なんか勇者が誕生しそうな響き。

いいですよね〜

ヨシュア記19:35にあるナフタリ族の相続地の一つ、

「ツィディム」

ではないかといわれています。

 

ここをさらに歩いていくと、その名にふさわしく、オリーブがたくさん!

世界の95%のオリーブの収穫は地中海地域だそうです(棒読み)。

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天気の良い日にここから、ヒッティーンの角を見るとこんな感じ。

違う日に行った時はもっと晴れてて、黄色い花(お花の名前もわからない〜〜♩)いっぱい〜

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また歩いていると、モスクの廃墟があります。

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ここには昔「ヒッティーン」というアラブの村があったそうです。

1948年、イスラエルの独立宣言と共に始まった第一次中東戦争により、400以上ものアラブの村がイスラエルに吸収され、廃墟と化しました。

ヒッティーンもその村の一つでした。

 

自分自身はそこまでイスラエル近代史に詳しくないので、ダニエル・ゴーディス著の「イスラエルーー民族復活の歴史」から引用します。興味のある方は読んでみてください。

  「独立戦争(第一次中東戦争)中、約70万人のアラブ人が住む場所から逃げ去った。歴史家のベニー・モリスは、アラブ人が様々な理由で立ち去ったことを提示している。ヤッフォやハイファ、その他の大きな市や町では、アラブ人の都市社会がすっかり崩壊していた。特にアラブ人の指導者層が逃げ去ったからだ。他のケースとしては、ユダヤ人の残虐行為に関する流言が広まって(その大部分が事実無根)、逃げる以外に生き延びる道はない、とアラブ人が信じた事例がある。それ以外には、イスラエルがアラブ人を追い出したケースもある。」

またJesus Trailの公式のガイドブックによると、ある人はイスラエル軍に戦争が終われば帰れると言われ、村を去るように要求されました。またある人は、アラブ軍から戦争が終わるまで立ち退きを命令されたなど、様々な証言があります。

 

つまり、第一次中東戦争によって、村を追われた難民が70万人も出たということです。

立ち退きの理由は様々で、イスラエルが正しい!とかアラブ諸国が正しい!っていう議論以前にこういう実情があるということを知っていただければいいなと思いました。

 

この難民の問題をイスラエル側は、アラブ側がユダヤ国家の撲滅を目指す限り、議論しないと主張しました。一方、アラブ側は難民問題が解決しないと和平交渉はありえないとしています(「イスラエルーー民族復活の歴史」より)。

 

なので、この難民問題が話し合われることなく、今も一向に解決されないのです。

 

イスラエルは本当に一筋縄ではいけません。

パレスチナにはパレスチナで傷ついていて、イスラエルイスラエルで傷ついています。

どのようにして、この国と向かい合って行ったらいいのかまだまだわかりませんが、こんなことからも考えていけたらいいなと思いました。

聖書の時代だけでなく、近代の問題にも目を向けるきっかけをくれるのは、やはり現地に留学できていることの特権だと思います。

 

少し脱線しましたが、ハイキングを続けましょう^^

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ハイキングを続けると、こんなバッハ(ドイツ語で小川)があったりします。

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ターミネータ「アイ・ウィル・ビー・バッハ」

(訳:私はJesus Trailに戻ってくるぞ)

嘘はいかんぜよ。

さて、旅は次のステージに:

いや進むんかい。

アルベル山

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次はこのJesus Trailのクライマックス!

ハンバーガーで言ったら肉!

イケメンと言ったらマサ!

 

アルベル山でございます。

アルベル山は

ちょーきれい!

それが伝わるのは言葉よりも、写真ですね!

(そもそも言葉が。。。)

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この奥の谷みたいになっているとこの山がアルベル山です!

めっちゃ綺麗でしょう!!

この写真からは谷間にガリラヤ湖が見えます。


緑が綺麗ですよね〜〜〜〜

あと黒馬がいました。

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いや〜〜〜、かっくいいですよね〜〜

黒い馬。

私どっちかってゆ〜と、

黒馬の王子様派かもしれな〜〜い。

 

んなことは誰も聞いてない

 

ハイキングコースに沿って歩くと、

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もう珍しくも何ともない遺跡に出くわします。

もうぜんっぜん管理されてない感さえ珍しくもありません。

イスラエルあるある。

これは4世紀に建てられたシナゴーグで、この大きな入り口は東を向いています。

これはメシアを迎え入れるためだそうです(メシアは東からくるとされている)。

 

さて、ブログも長引いてきて、集中力が切れそう(とっくに切れて、間にゲームしてるのは、しーっ)ですが、

 

この時の僕たちはまさに

死にかけ

でした。。。

 

前回のJesus Trailのブログでも書きましたが、途中で食料を補給するところが一切ない!

なんやかんや買い物できるだろうと思っていた僕たちは、お腹が空きまくっとるわけです。

ただでさえ、その前の夜雨に打たれて、 ろくに寝られていない!

そしてその日は20km近く歩いているので、疲労もピーク!

アルベル国立公園の入り口で力はてる。

そして日も暮れるわけです。。。

僕たちの命の灯火のように消えていくわけです。。。

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もう景色が綺麗とかいう力は残っていません。

(あ、でも写真撮ってる。若かったな。)

 

もう一泊野宿はむり!

となった僕たちは近くの村に急遽問い合わせてみる。

 

何やら良いところが見つかったようだ。

ん、なになに?

行き倒れている僕たちを、車で迎えにきてくれるだと!?

 

天使っているんだ。。。

 

天使は思いっきりおじさんの格好をしてましたが。

でもこの天使おじさん、本当に天使で、夕飯の時間はもう終わってたんですけど、僕たちのために作ってくれました!

(別料金でしたが)

こんな食堂で食べるご飯は、一日中ほとんど何も口にしていない私たちには、もうただただ

涙!

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ちなみに写真はサイトから取りました。ヘブライ語ですが、一応ウェブサイトのアドレスを載せておきます。あとGoogle Mapの場所も載せておきます。名前はBatei Kateというロッジです。

サイト(ヘブライ語):https://my.weekend.co.il/%D7%90%D7%A8%D7%91%D7%9C_%D7%91%D7%AA%D7%99_%D7%A7%D7%99%D7%99%D7%98/

Google Map: 

https://goo.gl/maps/8AkJRtvjG7PFR9Nj6

確かオーナーが昔北欧で修行していたかなんかで、全部木を北欧から輸入してこんなロッジを作っちゃったみたいです。

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しかも、ジャグジー風呂つき!

お風呂ですよ!!

お風呂!

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ちなみにサウナもありましたが、その時は調子が悪く、使えませんでした。

屋外プールもありましたが、夏ではなかったので開いていませんでした。

 

 

でも、ベッドがある!

ふかふかのベッドだ!

わ〜い、おじいさん!

干し草のベッドよ〜〜

*普通のベッドでした。

 

もう文明最高!

ザンギリ頭を叩けばね!

あ、ほら!

*1泊しか野宿してません。

 

ただぐっすり眠れたこと、眠れたこと。

 

もしみなさんがこの辺りで力つきるようなことがあれば、ここのロッジはまじオススメです。

お値段も確か一人3000〜6000円程度でした(五人で一つのロッジを借りた場合)。

 

区切りも良いのでこんなところで終わります!

今回もお付き合いありがとうございました!