生イスラエル

なぜにイスラエル?いや、ほんとなんでイスラエル?自分でもわからんことだらけのイスラエル留学生活奮闘記。

聖書をヘブライ語で読んでみよ!<名詞編(複数形)>

 は〜い、「聖書をヘブライ語で読んでみよ!」

第二弾、名詞編いってみたいと思います!

イェ〜〜〜い^^

 

第一弾はこれです^^

まだ読まれていない方は、

こっちから初めてください〜

 

raw.hatenablog.com

 

ま〜名詞ってゆ〜のは、

簡単に言えば「もの」ですね〜

犬とか木とか空気とかも。

あとは「感じること」とかもあったりします。

痛さ、悲しみとかもですね〜

 

ん?

 

前の記事で動詞編やるって言ってなかったっけ?

 

言ってました(あは)

 

でも、名詞なくして動詞は語れない。

ものがないのに、そのものが何をしてるなんて話せないじゃないか!

 

もう!しっかりしてよマサ〜〜

 

ってことで、

早速いってみよ〜〜

 

目次です

 

ふくしゅー(仇じゃない方の)

前の記事でBlue Letter Bible (以降BLB)の説明をちょっとしましたが、

少しおさらいしていきたいと思います。

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この青く囲っている部分が基本の形です〜ってことを前の記事で書きました。

この基本の形は

動詞(何かをしていることを表すもの)の場合、

「彼がした」っていうの状態が基本。

「創造する」っていう動詞があれば「創造した」が基本の形ってことですね。

 

そして前の記事ではサラっとしか触れませんでしたが、

名詞(物)の場合も基本の形があります。

日本語では「犬」はどう頑張っても「犬」ですね。

「犬」が三匹になっても「犬」は「犬」なんです。

 

例の文

三匹の犬が踊る。

 

変わらんね〜

 

でも、英語だったらどうでしょう。

英語で「犬」は「dog」ですね。

じゃ、三匹いたらどうなりますか?

「dogs」ですね〜

 

例文

Three dogs dance.

 

いっぱいそのものがあったら最後に「s」がつくんですね。

これが「複数形」っていうものです。

一つしかない場合「単数形」っていいます。

一匹の犬、「one dog」ですね。

英語でもヘブライ語でも、この「単数形」が基本です。

 

名詞は基本「一つ」!

心も一つ! 

さて、これを頭に入れて初めていきましょう!

 

フローチャート

とは言ったものの、どう始めたらいいんかさえわからない。

で、ですよね。。。

 

( ̄ー ̄)ニヤ

 

「ふっふっふ」

「お前の技は全て見切ったはずだ!もうなんにもできまい!」

 

「はっはっは」

 

「な、なんだ、まだ、奥の手があるのか」

 

「。。。」

 

 

「いでよ、フローチャート!」

 

「な、なんじゃこりゃ!」

となっているのは主人公だけでないはず。

めちゃくちゃややこしく見えますが、

この紙に沿っていくだけで、ヘブライ語解読できちゃう魔法の紙です(多分)

今回は:

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この青で囲んだ部分だけをやります!

後々便利になると思うので、

PDFをダウンロードしたり、

プリントアウトしてお手元で確認できるのがベストです^^

じゃ、今度こそ行ってみよ〜!

 

文字はどこだ?

このタイトルがフローチャートの一番目(スタート地点的なとこ)ってことを確認してください〜

 

じゃ、これにそって、さっそく聖書ででてくる「もの」をまずみていきましょう!

ヨナ書の2:10

「主は、に命じ、ヨナを陸地に吐き出させた。」

でっかい魚だったので、大きくしました^^

 

じゃ、前回の通りに、ヨナ書の2:10開いてください〜

わからない方は、前の記事をみてください〜

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英語でもこの箇所をまず一旦読んで、日本語の魚に相当する英語の単語がなんなのかを、ゆっくりでいいですし、辞書を使って、調べてください。 

英語でで囲まれている「fish」です!

上の英語の文章に青で「fish」ってありますね。

そして、下の方にもやはり「fish」とあります。

それで、赤で囲まれている

「דג」

ヘブライ語で「fish」つまり「魚」になります。

はい、ここまでは前回もやりましたが、

いよいよ「文字探し」に入っていきたいと思います。

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上の緑の「原文って書かれているところから、

ヘブライ語

「דג」

探してみてください。

 

 

 

どうですか?

ありましたか?

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あ、ありました!

 

何かついてる?

ん?

「ずるいやん、右になんか文字ついてるやん。」

って思われた方、

そうなんです

前回の記事でも行った通り、

基本の形だけじゃ、文章はちゃんとかけないんですね。

だから、いっぱい基本の形になんかついてくるわけです。

 

これが、フローチャートでいう

「なんかついている?」

の答えです。

 

もちろん、あまり多くはないですが、

基本の形だけで、何にもついていない場合もあります。

その時は、その言葉はただただ単数形(一つとして)使われていて、

フローチャートの「いいえ」の選択肢:

「ゴール」に一気にたどり着けちゃうわけです。

 

右か左か?

今回は基本となる言葉の右に

「ל」

という文字がついてますね。

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つまり、の方向ってことですよね。

今回はを説明したいので、もう一つの例を見てみましょう。

 

いっぱいあるか?

じゃ、もう一箇所魚が出てくるとこ見て見ましょう。

伝道者の書9:12a

「しかも、人は自分の時を知らない。悪い網にかかったのように、わなにかかった鳥のように。。。」

はい、この魚ですね。

じゃ、これをBLBで開いて見ましょう。

 

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さっきのでも魚これでしたよね。

こので囲まれてるのが、ヘブライ語で書かれたやつです。

で、前言ったように、ここは基本の形で書かれているですね。

つまり、魚が一匹の状態(単数形)。

 

じゃ、この言葉を上の原文から探して見ましょう!

もう一度フローチャートの「文字はどこだ?」のステップです。

 

今回は文章が長いので、少し時間がかかるかもしれませんが根気よく見ていきましょう。

なんか、他に色々な文字がついてあるかもしれないですが、この二つの文字を探して見ましょう!

 

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あ、ありました!

上の青で囲まれているところです。

時間がかかった方、大丈夫です。

少し慣れが必要ですけど、慣れてきます^^

 

 

ん!?

右にも左にもなんかついてますね!

フローチャートにはどっちにもついていたら、まず左からと書いてあるので、まず左からやっちゃいましょう。

「כדגים」

って原文にありますが、

「ים」

って左についてますね。

こっちに注目して行きたいです。

 

ほんで、ここで絶対チェックして欲しいことがあるんです!

 

それは英語です!

 

お、おう。

いぇあ、あいきゃんすぴーく、いんぐりっしゅ!

 

大丈夫落ち着け。

今は21世紀だ。

 

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 こっちの左っ側に英語が書いてあるっていいましたよね。

この「fish」に注目。

「fishes」

~esがついとりますな。

~sとか~esが英語の名詞の最後に着いたらそれは複数形!

つまりいっぱいそれがあるってこと!

魚いっぱい!

これ日本語だったらわかりにくいですよね。

悪い網にかかった魚とだけ書いてあって、一匹か何匹かわからない。

でも、ヘブライ語でいっぱいだったら、英語でもたいていの場合ちゃんといっぱいあるって訳せてるんです。

(*正確には少なくとも現代英語では複数形でもfishの後に~esはつかない。これは多くいても個体が目立たないから、グループとしてまとめられちゃう。ただ、Blue Letter BibleはKing James Versionという古い訳を使っているので、古英語にはこういう使われかたがあったと思う)

 

結論:

英語でいっぱいあるか(~sか~es)チェック!

 

男か女か?

さて、フローチャートでの次のパターンは 

「いっぱいあるか?」

に対し

「はい」

のパターンなので、

次は「男か女か?」

が大事になって来ます。

  

じゃ、前回通り、その横ので囲まれてるとこをぽちっとな。

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するとこの画面にでます。

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前回にもやりましたが、音声ボタンを押すと

「なsd;fなおえ_・・・ダーグ、ダーグ

って聞こえると思います。

ヘブライ語ダーグです。

 

それがわかったところで、前回と一緒でで囲んでいる「Part of Speech」ってところをみてください。

これはその言葉がどーゆー種類のものかがわかるんですね。

前回は動詞、動きを表す言葉を少しだけみました。

今回は名詞、ものですね。

「masculine noun」

ってく囲まれてますね。

「ま、マスキュリン、なうんん??」

マスキュリンてなんですのん。

じゃ、やってみますか、10回いうやつ。

あ、いらない?

気になるかた前の記事読んでみてください笑

 

raw.hatenablog.com

 

「マスキュリン、マスキュリン、マスキュリン、マスキュリン、マスキュリン、マスキュリン、マスキュリン、マスキュリン、マスキュリン、マスキュリン」

 

「ん、マッスル?」

#bandai #shfiguarts #kinnikuman #warsman

そうなんですよ、「マッスル」

マッスル、つまり、筋肉!

男の美。

筋肉!

男の美!

 

もうええわ。

 

すみません、悪ふざけが過ぎました。

 

でも、筋肉ってのは男の特徴ですよね。

つまり、マスキュリン・ナウンっていうのは、男の名詞ってことなんですよ。

 

どういうこと?

 

これは、日本語や英語にはないものなんですけど、

あらゆるものが二種類に分けられているんですよ。

男か女か分けられている!

こんなノリで:

ヘブライ語

ドア

 

はーい、わかりますよ。

でも、こらえて。

大人なんだし。

もう少しの辛抱。。。

あ、だめ!!

 

 

ぬあんでやねん!!!!

 

理由なんざございやせん。

言葉ってそういうもんです。

人生ってそんなもんです。

受け入れましょう。

それでこそ家族。

僕にはわからないです、でも、そうだから。。。

 

でも、この男か女かわかるのが大事!

なぜなら、左に何がついてくるかが男か女で変わるからです。

 

男の場合

今さっき魚はヘブライ語でダーグってわかりましたね。

あと、マッスルであること。

つまり、男であること。

 

先ほどの例から見ると、

「כדגים」

とあって、

「ים」

 と左についてありましたね。

名詞が男性系で複数だったら、

「ים」

 

が左につくことが多いんです。

英語の語尾に~sや~esが複数形の場合つくのと似てますね。

 

読み方として

「イーム」

と読みます。

魚が「ダグ」だったので、

複数形は「ダギーム」になります。

 

これ、案外身近な聖書用語でもあるんですよ。

例えば「ケルビム」。

これは、「ケルブ」っていう天使の複数形ですね。

セラフィム」も同じです。

「セラフ」っていう天使の複数形です。

 

神は「エロヒーム」です。

なぜ唯一の神なのに複数形なのか?

また、前回で説明した通り、誰がその動作をしているかによって、ヘブライ語は動詞の活用が変わります。

この「エロヒーム」が主語の動詞は「エロヒーム」自体は複数形なのに、単数形の活用をされているんですね。

なぜだ。

なぜだ。

と、考え出してこのことを話しちゃうと、脱線しまくってしまうので、飛ばします。

でも、ヘブライ語が少しわかると、こんな質問と巡り会えちゃうんです^^

女の場合

さて、もし女だった場合ですけど、先に女性名詞の特徴を書きます。

 

1)最後に「ה」または「ת」がつくことが多い。

2)複数だったら(いっぱいなら)「ות」または「ת」がつくことが多い。

 

1)なんですけど、 「ה」が最後について女でない名詞はほぼないです。

唯一常用単語で使われていて「ה」が最後につく男の名詞は

「לילה」

だけです。

(他にも役割を表す先生「モレ」や建てる人「ボネ」なども「ה」で終わり、男性ですが、ものではなく人の役割なので例外とします)

 ヘブライ語は右から左に読むので、最後に「ה」がついてますよね。

ちなみにライラって読みます。

「夜」っていう意味です。

「グッドナイト」、と同じノリで、「おやすみ」を

「ライラ・トーブ」

っていいます。

 

じゃ早速女性名詞を見て見ましょう。

詩篇79:6

「どうか、あなたを知らない国々に、御名を呼び求めない王国の上に、あなたの激しい憤りを注ぎ出してください。」

この王国を見て行きたいと思います。

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じゃ、ささっと行きますね。

英語で王国は「Kingdom」です。

時間かかっても大丈夫です。

まず、日本語の箇所と英語の箇所を比べて、日本語の王国がどれにあたるかをチェックしましょう。

そして、それが「kingdom」とわかったら、したのところで見つけましょう。

で囲ってあるやつですね。

すると、で囲っているやつがそれのヘブライ語の基本形です。

最後に「ה」がついてますね。

女性の可能性大です。

 

そしてそれを上の原文からみつける。

ピンクで囲っているやつです。

「ממלכות

ですね。

の基本形:

「ממלכה」

と比べると最後の「ה」がとれて「ות」がついています。

つまり、フローチャートで言う所の、「左」になんかついているパターンですね。

そして、英語チェックでしたね。

の囲いの中の「kingdoms」に~sがついています。

複数形ですね。

ではで囲んであるところを押してください。

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「Part of Speech」って書いているところを見てください。

「feminine noun」

ふぇ、ふぇみ。。。

よし!

ん、もういいって?

安心してください、僕もさすがに疲れて来たので、10回言いません。

「フェミニン・ナウン」って書いてますね。

これはフェミニストとかといっしょの言葉で、つまり、女性に関係する言葉です。

よって、この言葉は女性名詞ということがわかります。

 

それがわかったところで、もう一度前の画面に戻って、

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の基本形が

「ממלכה」

原文のピンクでは

「ממלכות

 

となっていたこと思い出してください。

そして、最後の「ה」がとれて「ות」がついていることにまた注目してください。

 

女性の複数形になると、もし最後に「ה」がついていた場合、それがとれて「ות」がつくことが多いです。

ヘブライ語で重要なことなんですけど、「ה」は取れやすいです。

だから、基本形で「ה」があるのに、上の原文では活用されていて、「ה」がないことがよくあります。

これは、名詞だけじゃなくて動詞にも言えることです。

なんで?

う〜ん、多分なんですけど、「ה」って日本語で言う伸ばし棒みたいな感じなんですよ。

あー。

とかの「ー」。

単語の最後について、それを伸ばす。

たとえばさっきの王国、前回やったみたいに、発音聞いて見てください。

「あsdふぁうぇ、マムラハー、マムラハー」

って聞こえると思います。

ה」はこのマムラハーの、「ー」の部分を担っているんですね。

だから、そのあとに言葉が続いたりすると、音的に消えちゃう。

だから、字的にも消えちゃうようになったという説。

 

たぶん笑

 

もし最後に「ת」がついていた場合そのまま「ות」がつくことが多いです。

めちゃくちゃ素早く、もう一個例を見ましょう。

1列王記の6:31

彼は内堂の入口を、オリーブ材のとびらと五角形の戸口の柱で作った。

このとびらは実はたくさんのとびらなんですね。

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前と同じことをして、

の基本形が

「דלת」

原文のピンクでは

「דלתות

となっています。

最後に「ת」がついていた場合そのまま「ות」がつくことが多いってことですね。

もう一回同じまとめを書きます。

 

1)基本形は最後に「ה」または「ת」がつくことが多い。

2)複数だったら(いっぱいなら)「ות」または「ת」がつくことが多い。

 

そして:

3)基本形の最後に「ה」がついていた場合、それがとれて「ות」がつくことが多い。

4)基本形の最後に「ת」がついていた場合そのまま「ות」がつくことが多い。

例外

しかし、例外も多いので、それも見ていきましょう!

 

じゃ、詩篇の25:10を見ましょう。

「主の小道はみな恵みと、まことである。その契約とそのさとしを守る者には。」

この小道をチェックしましょう。

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これですね。

英語で、「paths」と書いてますね。

 

この「paths」

「s」がついているので、複数形の可能性が高いです。

原文を見る前に、男性名詞か女性名詞かチェックしましょう。

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マッスル!

男ですね。

つまり、複数形なら

「イーム」

「ים」

がつくはず!

 

じゃ、原文チェックしましょう。

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ありましたね!

ん?

左についてますね〜〜〜

ארחות」

の左やから

「ות」

 

ウェア・イズ

「ים」(イーム)

!?

 

これが、くせもの!

たまに、男性の名詞やのに、

「イーム」ではなく、

この

「ות」

がつきます。

 

#2972 folding fan (なんでやねん!?)

 

言語ってそいうもんなんです。。。。

受け入れてあげてください。

 

つまり、複数形の疑いのあるやつとりあえず全部、校庭10周。

ではなく、

「ים」または「ם」

「ות」または「ת」

が左についているかチェック!

 

 ほへ〜〜〜

しかし、この言葉、聖書ヘブライ語の研究者の方によると、性別が

わからない

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もう笑うしかないっすよね。

そう!

やっぱりヘブライ語は古代の言葉で、わからないこともたくさんあります。

男性の時もあるし(詩篇119:101)、女性の時もある(士師記5:6)という。。。
ホンソメワケベラか!

だから、あんまり難しく考えないで大丈夫です^^

 

いや〜〜

お疲れさんです。

名詞の複数形終わりました!

次の回は右のパターンでなく、左のパターン、所有形に行きたいと思います。